『薬もキツイ運動もやめられた!美味しいものを好きなだけ食べて血圧を下げる食事法とは?』
3.そもそもなぜ血圧は上がるのか?
多分、今まで、このすごく大切なテーマに関する本当のことは、ほとんど語られていなかったのではないかと思います。
病院へ行っても、どこへ行っても、誰に聞いても、血圧が上がる本当の理由を教えてくれた人は、いなかったのではないでしょうか…
では、そもそもなぜ血圧は上がるのか?ということに関してこれから順番にお話していきますが、まず、最初に血圧という言葉についてお話します。
「血圧」とは、血液が血管の壁を押す力のことです。
そして、血圧は主に次の3つの血管の状態によって上がったり下がったりします。
その3つの血管の状態とは…
@ 血管の硬さ
A 血管の太さ
B 血管の長さ
この3つの血管の状態によって、血圧は上がったり下がったりします。
つまり、もし、血管がとても柔らかく、太く、そして、短かったら、血圧は低くなるというわけです。
逆に、血管がとても硬く、細く、そして、長かったら、血圧は高くなるというわけです。
ただ、通常、血管の“長さ”は伸びたり縮んだりするものではありませんので、主に血管の“硬さ”と“太さ”が血圧に大きく関係しているということになります。
では、順番に血管の“硬さ”と“太さ”についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
なぜ、血管は硬くなるのか?
(動脈硬化の原因)
血圧を上げる大きな原因の1つは、血管が硬くなってしまうことによるものです。
では、どうして血管が硬くなってしまうのでしょうか?
その大きな原因は「老化」にあるのですが、実は、老化の最たる原因の1つとなっているのが「糖」なのです。
「老化」というと、特に女性は、顔の「しわ」を気にされると思います。
このしわは、「糖」がコラーゲン繊維にくっついて皮膚が硬くなって伸び縮みができなくなった状態のことなのです。
通常、コラーゲン繊維は、3重のらせん構造になっていて、非常に柔軟で伸縮性のある組織です。
コラーゲンを食べると、肌がすべすべになったり、保水効果が上がったりするのはそのためです。
でも、このコラーゲン繊維に「糖」が付着すると、せっかくのらせん構造が硬くなって伸び縮みできなくなってしまうのです。
これが皮膚に起これば「しわ」となって現れますし、皮膚ではなく血管に起これば、血管が硬くなる「動脈硬化」という症状となって現れるのです。
硬くなってしまった血管は、血圧を上げる大きな原因になります。
そして、血管が硬くなってしまう「動脈硬化」は、「糖」がコラーゲン繊維にくっついてしまうことが原因で起きているのです。
つまり、「糖」が「動脈硬化」の原因となり、「動脈硬化」が原因で高血圧になってしまっているのです。
なぜ、血管は細くなるのか?
(血管狭窄の原因)
血管が細く狭くなると血圧は上がります。
では、どうして血管は細くなってしまうのでしょうか?
一般的には、「コレステロール」が付くから血管が細くなると言われています。
しかし、実際に血管の狭窄した(細く狭くなった)箇所を摘出して、その成分を調べてみると、確かにコレステロールも入っているのですが、実は、それよりも圧倒的に多い成分があることが分かったのです。
その成分とは、「血小板」や「白血球」です。
「血小板」や「白血球」は、傷口をふさいだりバイ菌の侵入を防いだりという役割を果たしていることはご存知だと思います。
血管が狭くなっているところに、なぜ、傷口をふさいだりバイ菌の侵入を防いだりする「血小板」や「白血球」が集まって来ているのでしょうか?
これは、血管のその箇所が何かの理由で傷ついたからだと推察できます。
つまり、血管に狭窄が起きている原因は、コレステロールが付いたからではなく、血管が傷ついたことによって「血小板」や「白血球」が集まって来たからに他ならないのです。
では、なぜ血管が傷ついてしまったのでしょうか?
その一番大きな原因は、ビタミン不足だと考えられます。
特に、「ビタミンB12」が不足すると、(詳しくは割愛しますが、)ホモシステインというアミノ酸の一種がたまって血管がボロボロになってしまうのです。
血管がもろくボロボロになると、当然、傷が付きやすくなり、傷口には「血小板」や「白血球」が集まって来て、その結果、血管が細くなってしまうのです。
つまり、「ビタミンB12」の不足が原因で血管がボロボロになり、ボロボロになった血管が傷つけられると「血小板」や「白血球」がたくさん集まり、「血管の狭窄」を引き起こしてしまっているのです。
そして、「血管の狭窄」が血圧を上げる大きな原因の1つになっているのです。
以上、2つをまとめると、血圧は…
・“動脈硬化”によって血管が硬くなることによって上がる
・“血管狭窄”によって血管が細くなることによって上がる
↓↓
・“動脈硬化”は、「糖質の摂取」が原因となって起こる
・“血管狭窄”は、「ビタミンB12 不足」によって起こる
つまり、高血圧の根本的な原因は、「糖質の摂取」と「ビタミンB12 不足」ということになるのです。
ここでは、詳しく述べませんが、“動脈硬化”や“血管狭窄”の他にも、血圧が上がる原因はありますが、それらはいずれも「糖質の摂取」と大きく関係しています。
ここで、今回のテーマ、「そもそもなぜ血圧は上がるのか?」に対する答えに戻ります。
血圧が上がる根本的な原因、それは、「糖質の摂取」と「ビタミンB12不足」によるものであるということになるのです。
これが、高血圧の根本的な原因なのです。
〜目次〜
1.ごあいさつ
2.【荒木式】食事法とは?
3.あなたの血圧がなかなか下がらない理由
4.そもそも、なぜ血圧は上がるのか?
5.間違いだらけの高血圧治療…
6.高血圧を克服する食事法の最終形とは?
7.最後に
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